行政書士ストックビジネス研究所

行政書士の顧問契約の始め方月額サービスのつくり方・提案のタイミング・契約で決めること

最終確認日:2026年10月28日(次の見直し:2027年4月)|文:行政書士ストックビジネス研究所 所長 嶋 啓二

「手続きが終わると、お客様との関係も終わってしまう」。 その流れを変えるのが顧問契約・月額サービスです。 このページでは、行政書士が月額サービスをつくるときの考え方を、中身の決め方・提案のタイミング・契約で決めること・続けてもらう工夫の順にまとめます。

30秒でわかる、この記事の結論

  • 顧問契約は、手続きのあともお客様と毎月つながるためのしくみ
  • お客様が払い続けるのは、「忘れない・困らない・相談できる」の3つに価値を感じるとき
  • 中身は「毎月必ずすること」と「困ったときにすること」に分けて決める
  • 提案は手続きの完了時・更新の案内時・別の相談が来たときが狙い目
  • 続けてもらうコツは、毎月の短い報告で「何をしてもらっているか」を見せること

行政書士の顧問契約・月額サービスとは

行政書士の顧問契約・月額サービスとは、手続きを1回ずつ受けるのではなく、お客様の会社を毎月継続して支える約束のことです。 報酬も1回ごとではなく、毎月決まった額をいただきます。

単発の手続きは「今月新しいお客様を見つけたか」で売上が決まりますが、月額のお客様が増えると、前の月のお客様がそのまま今月の売上になります。開業から年数がたつほど経営が楽になるのは、この積み上げがあるからです。 考え方の全体像は継続収入のつくり方にまとめています。

お客様が月額で払い続ける理由

お客様は、次の3つに価値を感じると、月額のサービスを続けてくれます。

価値お客様の声サービスの例
忘れない更新や届出の期限を、うっかり過ぎたくない期限の管理と、事前のお知らせ
困らない制度が変わっても、自分で調べる時間がない関係する制度の発表を、かみくだいて届ける
相談できる小さなことでも、気軽に聞ける人がほしい電話・メールでの相談の窓口

制度の発表を届けるときは、行政書士ストックビジネス研究所の記事に付いているお客様向けの案内文をそのまま使うこともできます (使い方はこちら)。

中身の決め方とプランの組み立て例

中身は、「毎月必ずすること」と「困ったときにすること」に分けて決めると、お客様にも自分にもわかりやすくなります。

プランの例毎月必ずすること困ったときにすること
見守り期限の管理・制度のお知らせメールでの相談
標準上に加えて、毎月の短い打ち合わせ電話・オンラインでの相談、手続きの優先対応
人まで支える上に加えて、採用支援(求人原稿・求人サイトの運用・定着の工夫)採用や人の定着の相談

※プランの名前と中身は例です。どこまでを業務として引き受けられるかは、行政書士法や所属する会の決まりで確かめてください。

料金は、月に何をどれだけするかを先に決め、そこにかかる時間から逆算するのが基本です。 相場に合わせるより、自分の手間とお客様にとっての価値の両方から決めたほうが、無理なく続けられます。

提案するタイミング

月額サービスは、お客様が「この先生にまた頼みたい」と感じている瞬間に提案すると受け入れられやすくなります。

  1. 手続きが終わってお礼を伝えるとき:「次の更新の時期も、こちらで見ておきましょうか」
  2. 更新や届出の時期を案内するとき:「毎回のご案内を、月額でまとめてお引き受けできます」
  3. お客様から別の相談が来たとき:とくに「人が採れない」「すぐ辞める」という相談は、毎月続く支援の入口になります

契約で決めておくこと

月額の契約は長く続くからこそ、はじめに決めておくことが大切です。次の点を、契約書やご案内の書面ではっきりさせておきます。

※契約書の具体的な書き方は、所属する会の決まりや、必要に応じて専門家に確かめてください。

解約されないための工夫

月額サービスが解約される大きな理由は、「何をしてもらっているかが見えない」ことです。次の3つで、価値を見える形にします。

採用支援を顧問メニューに加える

手続きの少ない分野でも、お客様の会社には毎月続く悩みがあります。そのひとつが「人が採れない」「定着しない」です。 採用支援(求人原稿づくり、求人サイトの運用、面接や定着の工夫)は、毎月の改善が欠かせない仕事なので、月額サービスと相性がよいのが特長です。

採用支援のフランチャイズ「採用定着士」の本部によると、1社受注すると月5万円前後、1年程度の契約が多いそうです。 採用支援でどう収入をつくるかは、採用定着士の無料セミナー(PR)で確かめられます。

よくある質問

Q. 行政書士でも顧問契約は結べますか?
A. 結べます。行政書士の業務の範囲の中で、相談対応や期限の管理、定期の情報提供などを月額でお引き受けする形が一般的です。どこまでを業務として引き受けられるかは、行政書士法や所属する会の決まりで確かめてください。
Q. 顧問料はいくらにすればいいですか?
A. 中身と手間で決めます。月に何をどれだけするのかを先に決め、そこにかかる時間から逆算するのが基本です。相場から決めるより、お客様にとっての価値と自分の手間の両方から考えるほうが、続けやすい料金になります。
Q. 顧問契約はいつ提案すればいいですか?
A. 手続きが終わってお礼を伝えるとき、更新や届出の時期を案内するとき、お客様から別の相談が来たとき、の3つが提案しやすいタイミングです。お客様が「この先生にまた頼みたい」と感じている瞬間を逃さないことが大切です。
Q. 顧問契約が続かず、解約されてしまいます。
A. 「何をしてもらっているかが見えない」ことが、解約の大きな理由になりやすいです。毎月、行ったことと次に気をつけることを短く報告するだけでも、続けてもらいやすくなります。
Q. 手続きの少ない分野でも、月額サービスはつくれますか?
A. つくれます。手続きそのものが少なくても、お客様の会社には採用・人の定着など、毎月続く悩みがあります。採用支援のように、手続きとは別の月額サービスを組み合わせる方法があります。

あわせて読みたいガイド

出典

月額5万円前後は、採用支援のフランチャイズ「採用定着士」の本部が公表している実績です。同じ結果を約束するものではありません。

更新の予定:次の見直しは2027年4月です。

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