厚生労働省は、2026年10月23日に「新規学卒就職者の離職状況(令和5年3月卒業者)」を公表しました。新卒で採用した方がその後どれくらい離職しているかをまとめたもので、お客様の採用と定着の相談に乗る行政書士の先生にとって、話のきっかけになる発表です。
今回の公表は、調査結果そのものが資料にまとめられています。具体的な数値や学歴別・産業別の内訳については、推測で補わず、必ず出典の資料をご確認ください。
厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況」とは
厚生労働省が2026年10月23日に公表したのは、令和5年3月に卒業して就職した方の離職状況です。新卒で入った方が、その後どうなっているかを国がまとめて示すもので、毎年注目される発表のひとつです。
ここで大切なのは、一次情報に書かれていることだけを使うという姿勢です。報道や他社のまとめには、独自の解釈や別の年のデータが混ざっていることもあります。お客様に数字を示すときは、厚生労働省の公表資料そのものを開いて、学歴別・年数別などの区分を確かめたうえで引用されるのが安心です。
採用担当者との会話に、どう生かせるか
「人手不足で人が採れない」というご相談の裏側には、「採っても続かない」という悩みが隠れていることが少なくありません。離職状況に関する国の公表は、その話題を切り出す自然な入り口になります。
たとえば、お客様の社長や採用担当者の方とお話しするときに、次のような切り口が考えられます。
- 国が新規学卒就職者の離職状況を公表したことを伝え、自社の入社後1年・2年・3年の状況を一緒に数えてみる
- 辞めた方の退職理由を、社内でどこまで把握できているかを確認する
- 求人票や求人原稿に書いた仕事内容・働き方と、入社後の実際が合っているかを見直す
- 面接のときに伝えている内容と、配属後の説明がそろっているかを確かめる
こうした確認は、許認可の手続きのように一度で終わるものではなく、毎年くり返し見直す性質のものです。だからこそ、単発の業務になりやすい行政書士の仕事を、毎月の継続的な関わりに変えていく入り口になりやすいテーマだと言えます。
「家政婦(夫)ネット」のモデル事業も厚生労働省が開始
同じ10月には、求人情報の届け方に関する発表もありました。厚生労働省は、2026年10月13日に、家政婦(夫)サービスの求人情報の概要を発信する「家政婦(夫)ネット」の運用(モデル事業)を開始したと公表しています。
発表されているのは、この運用がモデル事業として始まったという事実です。対象や掲載の方法、今後の予定などの細かい点は、出典の資料をご確認ください。人手が足りないと言われる分野で、国が求人情報を集めて見えるようにする取り組みが始まった、という事実そのものが、お客様との会話の材料になります。
先生が次に確認したいこと
今回の発表を受けて、行政書士の先生が次に確認しておきたい点を整理します。
- 厚生労働省が2026年10月23日に公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和5年3月卒業者)」の資料を開き、学歴別・年数別など、どの区分でまとめられているかを確認する
- お客様の業種が資料の区分に含まれているかを見て、話題にできそうな部分を書き出しておく
- 「家政婦(夫)ネット」のモデル事業について、対象や掲載の仕組みを出典で確認し、関係しそうなお客様がいるかを考える
- お客様に伝えるときは、国の公表資料の数字をそのまま引用し、独自の解釈を加えない
国の発表は、お客様にとっては「自分の会社にどう関係するのか」が分かりにくいものです。先生が間に入って、資料のどこを見ればよいかを示すだけでも、十分に喜ばれます。そこから求人票の見直しや面接のやり方の相談へと話が広がり、毎月の継続的なお付き合いにつながっていきます。